「せんせい、海士ではあたりまえだよ」

\ちょっとした会話からうかがえる、海士の魅力/

◆ 「せんせい、海士ではあたりまえだよ」


快晴の本日。海士町にある福井小学校の5・6年生15人は、隣の西ノ島にわたりました。西ノ島小学校の6年生と、交流授業があったからです。港で内航船の到着を待ちながら5年生の女の子と海を見ていた時のお話です。のぞきこむと、底の底までかなりの透明度。小さな魚たちも群れをなして。思わず「底までくっきり見えるねぇ、きれいだね」と話しかける私に彼女、

「え、先生。海士ではこれあたりまえだよ」

「台風の時ぐらいだよ、底が見えないのなんて」とドライにバッサリと。

う、うん。そ、そうだよね。わかるよ。わかるけど、もうちょっと一緒に感動してくれたら嬉しいよ?と思いながらも、彼女の視点を実感した思いでした。海の底の底まで鮮明に見通せる海。そんな海が家の目の前に当たり前にあるってこと。

彼女はその後、つぶやくように言ってました。「あ〜、早く夏休みになってばっば(おばあちゃん)んちの海でおよぎたーい。レインボービーチ(人工整備された砂浜)はつまんないの、なんにも獲れないから」普通の女の子に見えても、海士の子はハンターなのですね。

(小学校コーディネーター・浅井)

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